民泊の追加清掃オプション料金はいくらに設定すべき?原価・相場・OTA登録方法を解説
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民泊の追加清掃オプションとは、通常のチェックアウト後清掃に加えて、ゲストが宿泊中または退泊後に依頼できる有料の清掃サービスのことです。適切な価格設定をすれば、収益の底上げと清掃品質の維持を同時に実現できます。この記事では、追加清掃料金の原価計算の方法、OTAごとの相場感、Airbnb・Booking.com・楽天トラベル・じゃらんへの登録手順まで、実務に役立つ情報を順序立てて解説します。
追加清掃オプションとは?なぜ収益に直結するのか
追加清掃オプションは、「連泊中の中間清掃」「延長滞在前の追加清掃」「退去後の特別清掃(ペット・タバコ臭など)」の3種類に大別されます。チェックアウト後の基本清掃費は宿泊料に含む運営者が多いですが、それとは別に個別メニューとして設定することで、清掃コストの回収漏れを防ぎ、1予約あたりの単価を引き上げることができます。
特に連泊ゲストは宿泊数が多い分、清掃の総コストがかさみます。連泊2泊目以降を無料にするOTAの料金体系の中で、追加清掃を有料オプション化することは、コスト管理の観点からも理にかなった手法です。収益全体への影響を把握したい方は、民泊収支シミュレーターで試算しておくと判断がしやすくなります。
料金設定の前に必ずやる「清掃原価の計算」
追加清掃の料金を感覚で決めると、作業コストを下回る価格を設定してしまうリスクがあります。まず原価を正確に把握することが先決です。
人件費(最大の変動費)
清掃スタッフへの支払いは、時給制と1回あたりの固定報酬の2種類があります。一般的な民泊清掃の相場は、1Kや1LDKクラスで1回あたり3,000〜5,000円程度、2LDK以上になると5,000〜9,000円程度が目安とされています(エリアや依頼先の業者・個人によって大きく異なります)。自分で清掃する場合も、自身の時間コストを時給換算して同様に計上する習慣をつけましょう。
消耗品・備品の補充費
清掃のたびに発生するコストとして、アメニティ(シャンプー・ボディソープ・歯ブラシなど)の補充、ゴミ袋、洗剤、マイクロファイバークロスの劣化分などがあります。1回あたり500〜1,500円を目安に計上しておくと現実的です。
リネン・タオルのクリーニング費
追加清掃でシーツやタオルの交換が伴う場合は、クリーニング外注費も原価に含めます。シーツ1枚あたり300〜600円、タオル類一式で200〜400円程度が一般的な目安です。自前で洗濯する場合も、水道・光熱費と洗濯機の減価償却を粗く見積もっておきましょう。
原価計算の例(1LDK・中間清掃の場合)
コスト項目 | 金額の目安 |
|---|---|
清掃人件費 | 3,500〜5,000円 |
消耗品・アメニティ補充 | 500〜1,000円 |
リネン・タオルクリーニング | 500〜900円 |
合計(原価) | 4,500〜6,900円 |
この原価に、管理工数(手配・連絡・確認)の時間コストと、OTAへの手数料(後述)を乗せた金額が、最低限回収すべき金額の目安になります。
追加清掃オプションの相場はいくら?
追加清掃オプションの相場は、物件の広さや清掃内容、エリアによって異なりますが、一般的には1回あたり3,000〜15,000円の幅に収まるケースが多いです。
以下は宿泊施設の種類・清掃内容別のおおまかな価格帯の目安です。実際の設定にあたっては、競合物件のオプション価格や自地域の清掃業者の料金も参考にしてください。
清掃の種類 | 広さの目安 | 一般的な設定価格の目安 |
|---|---|---|
連泊中間清掃(軽清掃) | 1K〜1LDK | 3,000〜6,000円 |
連泊中間清掃(軽清掃) | 2LDK以上 | 5,000〜9,000円 |
リネン・タオル交換のみ | 問わず | 2,000〜4,000円 |
ペット臭・タバコ臭の特別清掃 | 1K〜1LDK | 8,000〜15,000円 |
退去後ディープクリーン | 2LDK以上 | 12,000〜20,000円 |
OTAのサービス料・手数料は通常10〜20%程度(プラットフォームによって異なる)かかるため、原価に対してその分を上乗せした価格設定にすることが重要です。また、設定価格が低すぎると「清掃が雑なのでは」という印象を与えることもあるため、相場の下限を大きく下回る設定は避けるのが無難です。清掃コストの詳細を物件情報に合わせて試算したい場合は、清掃費シミュレーターもあわせてご活用ください。
AirbnbとBooking.comへの追加清掃オプション登録方法は?
追加清掃オプションは、各OTAの管理画面から「体験・オプション」または「サービス料」として登録できます。手順はプラットフォームごとに異なるため、それぞれ確認が必要です。
Airbnbでの設定方法
Airbnbでは、ホストダッシュボードの「料金設定」メニューから「追加料金」として清掃関連のオプションを設定できます。主な設定項目は以下のとおりです。
- 清掃費(基本): チェックアウト後の基本清掃料。全予約に一律で適用される
- 追加ゲスト料金: 人数が増えるほど清掃負担が増えるため、1人あたりの追加料金として間接的にコスト回収する方法
- 特別オファー: ゲストからのリクエストに対し、個別に追加清掃料を含む特別料金を提示できる機能
Airbnbには「体験」とは別に、現状の料金設定の中で連泊向けの特別清掃を「追加料金」として設定する方法が実用的です。管理画面のUIは定期的に変更されるため、最新の手順はAirbnbのヘルプセンターを必ず確認してください。
Booking.comでの設定方法
Booking.comでは、エクストラネット(管理画面)の「ポリシー」または「料金プラン」から「追加料金・サービス料」を設定できます。清掃関連では以下の項目が活用できます。
- クリーニングフィー: 1泊あたり、または滞在あたりで設定可能
- リネン料金: シーツ・タオル交換を個別に有料設定できる
- ペット料金: ペット宿泊を許可している場合、特別清掃費の一部を上乗せできる
Booking.comでは「任意料金」として登録すると、ゲストが予約時に選択できる形式になります。必須料金として設定するか任意料金として設定するかで、ゲストの見え方が変わるため、どちらが自物件に合うかを検討してください。
楽天トラベル・じゃらんでの設定方法
楽天トラベル・じゃらんは基本的に宿泊プラン単位での料金設定が中心です。追加清掃オプションを設定する場合は、「連泊プラン(清掃なし格安)」と「連泊プラン(毎日清掃あり)」を別プランとして作成し、価格差で清掃コストを回収する方法が現実的です。個別の清掃オプションとしての登録機能はプランや宿施設タイプによって異なるため、各OTAのパートナーサポートに問い合わせて確認することをおすすめします。
料金設定で失敗しないための3つのポイント
1. 原価割れしない「最低価格」を先に決める
前述の原価計算をもとに、「この金額以下では受け付けない」ボトムラインを決めましょう。競合に引っ張られて原価を下回る価格にしてしまうと、稼働率が上がるほど赤字が拡大します。
2. 連泊割引と追加清掃の組み合わせを設計する
連泊割引(例:7泊以上で10%割引)を設定している場合、中間清掃が増える分のコストが割引によって圧縮されます。「連泊割引は清掃なし・清掃ありは別途〇〇円」と明示することで、割引と清掃コストを分けて管理できます。
3. ハウスルールとゲスト案内文に明記する
追加清掃の価格・申し込み方法・当日の対応時間などは、ハウスルールとチェックイン案内文に必ず記載してください。「言った・言わない」のトラブルを防ぐためにも、書面(デジタル含む)での明示が不可欠です。ハウスルールの作成にはハウスルール自動生成を活用すると、抜け漏れなく整備できます。
自分で管理するか、代行に任せるかで設計が変わる
追加清掃オプションの運用は、価格設定だけでなく「誰がゲスト対応し、誰がスタッフを手配するか」という運営体制と切り離せません。自己管理の場合は、ゲストからのリクエスト対応・スタッフ手配・当日立ち合い確認まですべてを自分で行う必要があり、物件数が増えるほど負担が大きくなります。
運営代行会社に委託している場合は、追加清掃の手配・料金回収・品質チェックを代行会社が一括管理するケースが多く、オーナー側の手間は大幅に削減されます。ただし代行会社によって対応範囲や費用体系が異なるため、契約前に「追加清掃オプションの設定・管理を含むか」を必ず確認してください。自分で運営する時間・手間・失敗リスクを考慮した上で判断したい方は、運営代行会社の無料紹介からプロに相談してみることも一つの選択肢です。
まとめ
民泊の追加清掃オプション料金を正しく設定するためのポイントを整理します。
STEP
- 1原価を計算する: 人件費・消耗品・クリーニング費を積み上げ、OTA手数料も加算した最低価格を決める
- 2相場を参考にする: 1回3,000〜15,000円が一般的な価格帯。内容と広さに応じて設定する
- 3OTAごとに登録方法が異なる: Airbnbは「追加料金」、Booking.comは「追加料金・サービス料」、楽天・じゃらんはプラン設計で対応する
- 4ハウスルールと案内文に明記する: 価格・手順・対応時間を事前に伝えてトラブルを防ぐ
- 5運営体制に合わせて設計する: 自己管理か代行委託かによって、設定できるオプションの幅と運用負担が変わる
追加清掃オプションは、正しく設計すれば清掃コストを適切に回収しながらゲスト満足度も高められる仕組みです。まずは自物件の原価を計算し、OTAの管理画面で一つずつ設定を進めてみましょう。
※本記事は一般的な情報の整理であり、法令・条例の要件や市場の状況は地域・時期・物件により異なります。実際の開業・運営にあたっては、必ず管轄の自治体・保健所・消防署および専門家にご確認ください。
この記事の内容、プロに任せるという選択もあります
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この記事の内容を確認できる公式情報
制度の要件は自治体・時期により異なります。最新かつ正確な情報は、以下の一次情報でご確認ください。
- 民泊制度ポータルサイト(観光庁・厚生労働省)住宅宿泊事業法(民泊新法)の届出制度
- 生活衛生関係(厚生労働省)旅館業法の許可・衛生基準
- 総務省消防庁消防用設備・防火管理の基準
- e-Gov法令検索法令の条文
監修・執筆
民泊開業ラボ 編集部
民泊開業ラボ 編集部
民泊・小規模ホテルの開業と運営の実務情報をお届けします。
よくある質問
追加清掃オプションの相場はいくら?
AirbnbとBooking.comへの追加清掃オプション登録方法は?
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