許認可・法律

民泊新法|家主同居型と家主不在型の違いを実務Q&Aで整理

2026.07.26

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民泊新法|家主同居型と家主不在型の違いを実務Q&Aで整理

住宅宿泊事業法(民泊新法)で届出を検討する際、最初に判断しなければならないのが「家主同居型か家主不在型か」です。この区分によって、管理委託の義務・届出書類・日常の運営体制が大きく変わります。本記事ではQ&A形式で両者の違いを整理し、実務上の判断ポイントを明確にします。

Q1. 家主同居型と家主不在型はどう区別するのか?

住宅宿泊事業法上の区分は、届出住宅に家主(届出者)が生活の本拠として居住しているかどうかで判断します。

  • 家主同居型: 届出住宅が家主の生活拠点であり、宿泊者と同じ住宅内で生活している形態
  • 家主不在型: 家主が届出住宅に居住せず、ゲスト滞在中も不在になる形態(別の住宅を本拠とする場合や、同じマンションの別室に住んでいる場合も不在型とみなされることがある)

「同じ建物の別フロアに住んでいれば同居型では?」と思いがちですが、解釈は自治体によって異なる場合があります。事前に都道府県や保健所に確認することを強くおすすめします。

Q2. 管理委託の義務はどちらに課されるのか?

ここが最大の実務的差異です。

区分

住宅宿泊管理業者への委託

家主同居型

原則不要(家主自身が管理できるため)

家主不在型

義務(国土交通大臣登録の住宅宿泊管理業者に委託しなければならない)

家主不在型で管理業者への委託を怠ると、法令違反となります。委託先の管理業者は国土交通省の登録事業者であることが必要で、契約内容には騒音・ゴミ等の苦情対応、鍵の管理、定期的な点検などが含まれます。運営代行に興味がある場合は運営代行会社の無料紹介も参考にしてください。

Q3. 届出書類は何が違うのか?

届出先は都道府県知事(または政令市・中核市の長)で共通ですが、添付書類に差があります。

書類

家主同居型

家主不在型

届出書(様式第1号)

必要

必要

住宅の登記事項証明書など

必要

必要

住宅の図面・設備確認書類

必要

必要

住宅宿泊管理業者との委託契約書の写し

原則不要

必要

家主が住宅に居住することを証する書類

必要(住民票など)

不要

具体的な様式や追加書類は自治体ごとに異なります。必ず届出先の窓口または公式ウェブサイトで最新の案内を確認してください。

Q4. 運営上の義務に差はあるのか?

届出後の運営義務は、両区分に共通するものが多い一方、いくつか実務上の差があります。

  • 宿泊者への説明義務・名簿作成義務: 両区分とも義務あり
  • 年間提供日数の上限(180日): 両区分とも適用(自治体条例でさらに短縮される場合あり)
  • 苦情対応・近隣への周知: 両区分とも義務あり。ただし家主不在型は管理業者が主体的に対応する形になる
  • 緊急時の対応体制: 家主不在型は管理業者が一定時間内に駆け付けられる体制の確保が求められる

日常業務の実務的な負担感は、家主同居型の方が管理コストを抑えやすい傾向があります。ただし、家主不在型でも管理業者の質次第で運営品質を高く保つことは十分可能です。

Q5. 途中で同居型から不在型に切り替えることはできるか?

可能ですが、変更届の提出が必要です。転居や長期出張などで家主の居住実態が変わる場合は、速やかに管理業者との委託契約を締結したうえで変更届を提出してください。無届けのまま不在型運営を続けると法令違反となります。逆に不在型から同居型へ切り替える場合も同様に変更届が必要です。

開業前の区分の判断に迷っている場合は、開業可否診断で基本的な要件を整理するところから始めるとスムーズです。

まとめ

家主同居型と家主不在型の主な違いを3点に絞ると以下のとおりです。

  1. 管理委託の義務: 不在型は国土交通大臣登録の管理業者への委託が必須
  2. 届出書類: 同居型は居住証明、不在型は委託契約書の写しが必要
  3. 運営体制: 不在型は管理業者が緊急対応を含む管理を担う

いずれの区分も、条例による上乗せ規制や自治体独自の書類要件がある場合があります。届出前には必ず届出先窓口に相談し、最新の要件を確認したうえで手続きを進めてください。

※本記事は一般的な情報の整理であり、法令・条例の要件や市場の状況は地域・時期・物件により異なります。実際の開業・運営にあたっては、必ず管轄の自治体・保健所・消防署および専門家にご確認ください。

✍️

監修・執筆

民泊開業ラボ 編集部

民泊開業ラボ 編集部

民泊・小規模ホテルの開業と運営の実務情報をお届けします。

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